トヨタセルシオ売却のツボ

 

「トヨタ セルシオ」1989年(平成元)〜2006年(平成18)

 

 

売却・下取り相場は?
・買取相場(予想)1万円〜150万円
・下取り相場(予想)1万円〜100万円
※あくまでこの相場は予想であり中古車の状態で買取/下取り額は大きく変化するので参考程度にしてください。

 

相場の一言メモ!⇒一部のユーザーにだけ未だに人気
元は高級車でありながらも、現在は街中でもあまり見かけなくなり、一部のドレスアップユーザーにニーズがあり中古車店により査定額はバラバラ。これから下落は急速に向かうので売るタイミングと売る場所は良く考えるべし。
※2018年4月更新

@自分の車を知らずして高く売ることはできない・・・セルシオってどんな車?

 

セルシオはトヨタが1989年から2006年まで発売していた高級セダンモデルです。
1989年といえば、おりしもバブル景気の真っただ中で、誰もが贅沢三昧をしており、世の中の風潮も高級志向となっていきました。
贅沢品のひとつとして見られることになる自動車は、他のものよりもその傾向が強く出ることになり、かなり高額な高級車を求めえる声が多くなり、自動車メーカーもその声に合わせて高級車を作るようになっていきました。
高額な高級車というと西ドイツ(現ドイツ)のメルセデスベンツやBMW、アウディといったものが日本にバンバン入ってきてそれもかなりの台数が売れたわけですが、今もそうですが当時の西ドイツ車は故障が多く、その故障を直すためにお金がかかるということではなく、それによって不便を感じることになるということから敬遠する風潮もありました。

 

安易な考え方を持つ方に言わせれば「高級車=輸入車」といったことで後先考えずに輸入車を買うということになりますが、現実的にも出先で故障にあって立ち往生してしまったり、当時の街中でよく見た路肩でボンネットを開けて水蒸気をモクモクと上げるといったことになることが多いため、自動車に造詣が深い方、現実的な見方をできる方などはお金が余るほどあったとしても輸入車を買うことがなく、それと同等の車を国産自動車メーカーに求めることになったわけです。

 

その声に敏感に反応したのは日産でした。
日産は当時発売されていたセドリック・グロリア兄弟車をベースにしてそれに3ナンバー専用ボディを載せた形で最上級モデルを作ったのでした。
それが大ブームにもなったシーマでした。
のちに「自動車界においてのバブル景気の象徴」とまで言われるほどなったシーマはとにかく売れに売れました。

 

当時から販売台数に異常なこだわりをもっていたトヨタはこのシーマの爆発的な売れ行きを見過ごすわけもなく、虎視眈々とシーマに対抗できるようなモデルの発売を画策していたのです。
実はこの時にトヨタにはもう一つ大きなプロジェクトが動いていました。
そのプロジェクトいうのは、北米エリアでの販売台数の増加を狙った北米向けの販売チャネルの設立です。
当時はトヨタ以外にも日産やホンダなどが国内販売向けに作ったモデルとは違うモデルを海外向けの販売チャネルだけで販売するという動きをみせるようになり、日産はインフィニティを、ホンダはアキュラを設立し、「NISSAN」「DATSUN」の車、「HONDA」の車として販売するのではなく、インフィニティの車としてアキュラの車として販売するといった形を取るようになっていました。

 

これにトヨタも乗じて、レクサスという北米エリア向けの販売チャネルを設立し、それまで販売されていた「TOYOTA」の車とは差別化を図った「レクサス」の車として販売することを計画しており、そこで発売する車をどうするかということを考えていたのです。
その時に知ったのが「シーマの大ヒット」、ならばということでトヨタは北米向けに作ってモデルを国内向けに改良して売ろうじゃないか、そうすればわざわざもう一台分の開発・設計コストを掛けないで済むし、部品を流用することで生産コストも下げることができる、そして何よりもトヨタが一番力を入れている販売戦略面でも、アメリカで展開させているトヨタの高級モデル専門店、レクサスで販売しているものと同じものであるということをうたえば、車を知らない割には欲をかく馬鹿な日本人をだますことも簡単にできるのではないかということで、国内の高級車需要、シーマ対策と北米で販売するためのモデル選択を一挙に解決してしまったのです。

 

こういった流れで作られるようになったのがこのセルシオです。
当時のレクサスで「LS」として販売されていたものを右ハンドル化した形のもので、先にLSが販売され、その後に国内でセルシオとして販売されるようになりました。
車の作りとしては全くの新設計ではなく、トヨタらしく既には発売されていたクラウンのプラットフォームを改良したものを使い、それに専用ボディを載せた形で作られました。
エンジンもクラウンにも搭載されていた4リッターV型8気筒NAエンジンの1UZ-FEが搭載され、大まか見れば日産がセドリックをベースにシーマを作ったのと同じようにセルシオもクラウンをベースにチャッチャッと作ったモデルといえるでしょう。

 

このモデルは1989年に初代モデルが発売されたのを皮切りに、1994年に初めてのモデルチェンジによって生み出された2代目モデル、2000年に発売された3代目モデルと3つのモデルを作ってきましたが、あろうことか北米で売るための販売チャネルである「レクサス」を、トヨタというものがありながらも「ブランド」といったあいまいな言葉に甘えて日本でも展開するようになったことからトヨタのセルシオとトヨタ・レクサスのLSといった形で2系統で売ることが必要になくなりどちらかの販売を止めることになりました。
どちらを止めるかはすぐに決まりました。
セルシオはもともと北米にあるレクサスで販売するために作ったものを流用して作ったおまけ的な車ですし、トヨタにしてみれば同じ車でもトヨタ店やトヨペット店で販売するより、100万円も高い価格、100万円以上の利益を生むことができる日本向けレクサスで販売した方がいいのでおのずとセルシオが生産終了、販売終了になるわけです。

 

ちょうどこのころです、ここで初めて「レクサス店」という概念が生まれました。
「レクサス」、いい加減であいまいな言葉を借りるとすると「レクサスブランド」はあくまでも北米で高学歴・高収入のエリート向けにトヨタの高級モデルを売るために作られたものですから、北米では「TOYOYA」と差別化をはかり「LEXUS」という形で売るのはいいでしょう。
しかし、それを日本に持ち込んで日本で展開させるということはそもそもレクサスというものの意味がないわけです。
なぜならレクサスは「北米エリア」の「エリート」向けに作ったものだからです。
まずは北米でなく日本国内ということでレクサスとしての意味合いがなくなりますし、国内で自動車ローンの返済に必死になっている肉体労働者に買われている時点でも大衆車化しており、これもレクサスの概念とは大きく異なります。

 

まあトヨタとしてはこの辺をあいまいにさせておいた方が何かと売りやすいので厳密に分けることはしませんが、自動車を詳しく知る人間の中では、北米エリアにある本来のレクサスのことを、単に「レクサス」と呼んだり、あえて「北米レクサス」と呼び、国内に展開しているものを5つ目の販売チャネルとして「レクサス店」と呼んだり「トヨタ・レクサス」と呼んで差別化をするのが当たり前となっています。
レクサス店自体の意味合いも本来の北米レクサスとは全く違い、日本国内にあるレクサス店は北米レクサスを輸入してそれを売っているだけといった輸入代理店的な意味合いを持ちます。

 

ただ、こういったことはあまり知られていないというか、こういった真実が広まらないようにトヨタにうまく抑え込まれているので、車に詳しくない方、見た目でしか車の良し悪しを判断できない方、上辺だけの方、トヨタの販売戦略や洗脳作戦に見事に引っかかっている方にしてみれば、北米レクサスも国内のレクサス店も同じ扱い、「レクサス」といった同じ呼び方をしてしまいます。
これがよくわかるのがウィキペディアのレクサスに関わる記事、どういった人間が書いているかわかりませんが、見事に勘違いしている方が書いているようで、北米レクサスとレクサス店の違いすら理解していませんし、トヨタとレクサスとでは全く違う自動車メーカーであるかのような扱いをするような傾向にもなっています。
こういったところから本来のレクサスの位置があやふやになってしまい、それをトヨタがうまく販売戦略として使うようになってしまうのです。

 

セルシオに関してはレクサス店が日本国内で展開する前に生産終了となってしまいましたので「トヨタのセルシオ」と「北米レクサスのLS」といった形で完璧な差別化ができているので問題ありませんが、中古車市場に出回わる中古車ではしばしば大きな勘違いがされることが多いようです。
それには過去にこのモデルが現役だったころに「セルシオのLS仕様」という何ともみじめで恥ずかしいドレスアップ方法が流行っていたからです。
要するに国内向けに発売されたセルシオにLSにつけられているエンブレムやリヤコンビネーションランプ、ウィンカーレンズなどをつけて、LSのように見せることでより金持ちであること、人とは違うというところを見せつけようとするということです。
セルシオとLSではステアリングホイールの位置が左右逆なので見ればすぐにわかるのですが、車を知らない方であればその車がセルシオであるのかLSであるのかといったようなことを見抜くことできませんのでその部分をうまくついて、「北米から逆輸入してきました」的な感じで乗り回すわけです。
当時においても本当に北米レクサスから逆輸入する形で日本においてLSに乗っている方もいましたがかなり少数派ですし、逆輸入するのに相当なお金がかかるため、いくら景気がいいからといっ手もそういった形で本当のLSを手に入れることが難しかったわけです。
そこから、見た目だけでもLSと同じにするといった形でみじめなドレスアップにつなったのです。

 

そしてこういった傾向は現役時代だけでなく、日本でレクサス店が展開した後の中古車においても同じものがあり、若年層がセルシオの中古車を安く買って、それをLS仕様にするということが頻繁に行われていて、そのあたりからセルシオにおいてもトヨタと北米レクサスとレクサス店の関係性があいまいになってしまった・・・というかその方がその車を持っている人間が気持ちよい状態でいられることから、むしろ好んでトヨタとレクサス店を分けてみる傾向、レクサス店と北米レクサスとレクサス店を同じと見る傾向が強くなったといいってもいでしょう。

 

このことからもわかるように消費者の中では、セルシオは常に北米レクサスのLSあってのもので、LSを買うことができない妥協策、LSの影武者として扱われてきたのです。

 

セルシオのモデル形態は初代モデルから最終モデルとなる3代目モデルまで一貫して装備だけの違いといった現在の大衆車に繋がるものを持ちます。
エンジンやトランスミッション、ドライブトレーン、パワースペックなどは同一モデル内であればどのグレードも同じ、サスペションにしても標準グレード以上のものでエアスプリングを利用したエアサスが採用されていますが、サスペンション構造自体はエアサスでないものと全く同じで、コイルスプリングを使っているのか、エアスプリングを使っているかといったことだけが違いだけです。

 

装備が豪華であればC仕様グレードのような上級グレード、装備が簡素であればA仕様グレードのような廉価グレードになるといった最近発売されるコスト削減を踏まえたグレード構成を持つ大衆車と同じ内容となります。

 

Aセルシオの中古車市場での需要傾向

 

セルシオは現役時代はクラウンの上を行くトヨタの中では最上級パーソナルカーとして位置づけられ、新車価格も高いことから金持ちが買うラグジュアリーセダンとして販売され、そういった方たちから好まれて買われていたわけですが、最終モデルが生産終了となって10年以上が経つ2018年現在の中古車としての需要は、そういったものではなく全く違うものとなっています。

 

中古車市場におけるセルシオの需要形態は大きく分けて3つのものがあります。
まず1つ目ですが、これはかなり少数派の中古車需要といえるもので、新車市場の延長線上にある高級車としての需要です。
これは年式の若い最終モデルで多くなるものですが、いわゆるトヨタの最上級パーソナルカー、高級セダンといった部分に魅力を感じる、言うなればセルシオの需要で一番素直な需要です。
とにかく高級感があればそれでいい、装備もフル装備、足周りもエアサス、シートは本革シート、ルーフには大きく開くサンルーフを持つといった金持ちのおじさまが好むような車を求めます。
中古車を買っている時点で金持ちではないことがわかりますので、金持ちに憧れる方、金持ちに見られたいと思っている見栄っ張りな方がこういったことでセルシオを中古車販売店で買うことになります。
この需要はセルシオが生産終了となった2006年から2010年ぐらいまでの時代ではセルシオの中古車需要のほとんど占めていたのですが、それからいろいろな高級モデルがいろいろな自動車メーカーから売られるようになったことから、セルシオでなくてももっといい高級車、もっと新しい高級車を求めるようになったことから現在では一番少ない中古車需要傾向となってしまいました。

 

2つ目の需要ですが、これも新車需要の際にもあったもので、いわゆる「なんちゃってLS」、LS仕様車を作るための需要です。
これも比較的年式の若いモデル、古くても2代目モデル後半ぐらいまでのモデルに集まる需要ですが、本家本元の北米レクサスで販売していたLSを買うことができないが、「目立ちたい」「他人とは違う車に乗っていると思われたい」「LSを持っているように見せたい」といった方がセルシオを購入した後、社外品として販売されている北米レクサスのエンブレムや車名のエンブレム、北米仕様のリヤコンビネーションランプなどをつけて北米レクサスで販売していたLSに見せかけるといったドレスアップするための需要です。
こういった需要は新車市場、中古車市場問わず、国内向けと海外向けといった2つの仕様があるモデルでよくあるもので、日本国内にレクサス店を展開するようになってからは国内向けと海外向けといった形ではなく、SAIとHS、ハリアーとNX、ランドクルーザーとGXといった形でレクサス店で販売されるモデルとレクサス店以外で販売されるモデル間で同じようなドレスアップを目的とする需要が発生しています。

 

そして3つ目の需要、実はこれがセルシオの現在の主な中古車需要となるものですが、ヤンキー車やVIPカードレスアップをするためのベースモデルとしてこの車を購入するという需要があります。
ヤンキー車とVIPカードレスアップをするための車と2つを挙げましたが、実はこの2つは紙一重である意味では同じと見ることができます。
こういった車を好む方は中学を卒業してからとか、高校を中退して働きだしたといったような方で土建業、とび、建築系の仕事をする方に多くみられ、中学・高校のころのライフスタイルを忘れられないということから自動車をヤンキー車やVIPカードレスアップさせるようです。

 

典型的なパターンとしてはシャコタンに爆音マフラー、メッキを多用したドレスアップパーツにメッキの大径アルミホイール、ヘッドライトやリヤコンビネーションランプのレンズをスモーク化させ、ステアリングホイールにはヒョウ柄やムートン調のフワフワしたハンドルカバー、水中花入りのセレクターレバー、ダッシュボードの上やシートカバーにもムートン調のカーペットやマットなどを敷き、フロアはもちろん土足厳禁、ルームミラーには金メッキの鎖か増加で作られたハワイのレイをぶら下げるといった形です。
このスタイルを基本として、この状態よりも若干おとなしくして、ダーク系のボディカラーにメッキパーツを金メッキにしたものを多用するのがVIPかードレスアップです。

 

こういう車に仕立てるのにどういうわけか昔から高級セダンモデル、それも10年落ち以上のかなり古いモデルが使われることが多く、このセルシオ以外にもクラウンやマジェスタ、アリスト、マークII、セドリック、シーマなどが使われています。
どうして4ドアセダンなのかはわかりませんが、新しいモデルではなく10年落ち以上の古いモデルを好む理由はわかっています。
それは車を安く買うことができるからです。
新車であれば500万円以上は当たり前ですが、中古車それもセルシオのような10年以上前のモデルとなると50万円もあれば結構いろいろ選べたりすることができます。

 

セルシオはそういった車の中で位の高いものと見られることが多いため、こういった車を好む方にとっては憧れの車であったりするわけです。
ただ、こういった方たちが好むのはとにかく安い車ですので、セルシオといっても最終モデルといったあたらしめものではなく、それこそ1989年に発売された初代モデルとか、2代目モデルの初期のころのものといったかなり昔のモデルでそれも走行距離が15万キロも20慢キロも走っているような「走る屍」的な車を好みます・・・といいますがそういったものでないと買うことができませんので、需要が集まるのも初代モデルから2代目モデルの半ばぐらいのものとなります。

 

Bセルシオの中古車市場での供給傾向

一番新しいものでも10年以上が経つセルシオ、そろそろワンオーナーカーが尽きるころです。
ワンオーナーカーが尽きるということは、入ってくる車の質が大幅に悪化するということに繋がります。
特に土建業やとび、トラックの運転手の方などに好まれ、VIPカードレスアップやヤンキー車に改造されたものがそのままでないにしても売りに出されるわけですから入ってくる車の質はかなり悪いといっていいでしょう。
そして更にセルシオのような車は選ばれたわずかな人間しか買うことができない車ですので、新車販売台数が極端に少ないため中古車の基準となる台数がそれほど多くありません。

 

ましてや気が荒い方や気は弱いくせにいきがった運転をするような方たちに好まれる車であるため、大きな事故を起こして廃車になってしまうことも多いため、それによっても現存する台数が少なくなってしまっているのです。
若年層がセルシオの中古車を買ってもその1/3が何かしらの理由で廃車になり、残ったものが再度売りに出される・・・こういったサイクルを刻んできた結果が「台数は少なく、残っているものはいじり倒されていたり故障まみれである」といった状況です。

 

はっきり言って供給量は年々大幅に少なくなってきています。
多分この状況からすると中古車市場からセルシオが消えるのもそう遠くないことと想定できるでしょう。

 

Cセルシオの減額ポイント

セルシオの査定で減額されることが多いのが故意に行われた破壊工作と経年劣化による故障です。

 

故意に行われた破壊工作とは、何もオーナーがハンマーなどをもってボディを叩き壊すということではなく、ヤンキー車やVIPカードレスアップモデルを作る時に無理な改造をしたことで車を壊してしまうということです。
例えばシャコタン、セルシオに乗るような方が行うシャコタンは、スポーツモデルで車高調使ってローダウンするといったことと目的が全く違い、スポーツモデルではコーナーリング性能を向上させるため、重心を下げるために行いますが、セルシオではそういったことは全く考えておらず、低ければ低いほど気合が入っている、かっこいい、ワルだといったような変な価値観によるもので、見た目だけのもので行います。

 

この極端なシャコタン状態を作るにはコイルスプリング仕様車であればコイルスプリングをシャコタン用のものに交換したり、コイルスプリングをカットしたり、コイルスプリングをそっくり取り外したり、エアスプリング仕様車であればエアサスコントローラーをつけてそれでシャコタン状態を作ったり、エアスプリングを取り外したりして作りだします。
コイルスプリングにしてもエアスプリングにしても極端な言い方をすればスプリングがなくても走ることはできます。
そして売る時にシャコタンがいけないというのであれば取り外したスプリングをつければいいということになりますが、極端なシャコタン状態は、このセルシオに採用されている複雑なリンク構造を持つダブルウィッシュボーンサスペンションに悪影響を与えてしまうのです。
特にアッパーアームは極端なシャコタンになっている状態のその時ですら本来のアッパーアームの稼働領域を超えた角度で跳ね上げられてしまっている形となっているため、その上で走行による路面からの衝撃を受けてしまえば、アームが曲がってしまったり、捻じれてしまったり、連結部分に入れられているブッシュを壊してしまうことになります。
そういった状態で売る時だけノーマルに戻しても正常な動きをすることはなく、異音やガタの発生、もっとひどくなるとサスペンションとしての役割を果たすことすらできないことにもなってしまうのです。
それ以外にも見た目だけで効果の全くないエアロパーツをボディに穴を開けて直接、鉄板ビスなどで固定してしまえば、ボディに穴が開くことは当然ですが、防錆処理も強度計算もしないで取り付けたためにネジの穴から錆が広がってしまったり、ボディパネルが変形してしまったりすることもあります。
故意の破壊行為というのは要するに知識ない人間が闇雲に車をいじって壊してしまう、傷つけてしまうということです。

 

セルシオはこういったことが行われることがもはや当たり前とされている車ですので買取店がわもそういったてんをくまなくチェックします。
それによって査定の時に減額されることもありますし、実際に運転して車の状態をチェックする再査定の時に減額されることになる場合もあります。

 

一方、故障による減額ですがこちらは主にエアサスペンションモデルでよくあることです。
セルシオには、最上級モデルであることを印象付けるために初代モデルからエアサスペンションを採用しているモデルが用意されています。
エアサスペンションは金属製のコイルスプリングの代わりに丈夫な素材で作られたエアバッグ、要するに風船をスプリング代わりに使ったもので、エアーの圧力を調整することで車高を自由に変更させることができるようになっています。
その機能を果たすためにはエアスプリングの他に空気圧を作るためのエアーコンプレッサーや空気圧を制御するバルブユニット、バルブユニットを機能させるコントロールユニット、バルブユニットとエアーコンプレッサー、バルブユニットとエアスプリングを結ぶ配管などが必要になるのですが、相手が目に見えない空気であることからないかといろいろなトラブルがおきてしまうのです。

 

例えば一晩でシャコタンになってしまうとかエンジンを掛けても車高が上がらないとか、車高調整ができないとか、車が傾いてしまうとか様々な症状を示すことになります。
原因として一番多いのが足周りの付けられているエアスプリングの破裂で、経年劣化によって亀裂が入ったり穴が開いたりしてエアコンプレッサーからいくらエアーを送っても穴からエアーが漏れてしまい、車高を上げることができなく無くなってしまいます。
次に多いのがエアーコンプレッサーの故障でこれは機械的、電気的な故障であることが多く、空気圧をまったく作ることができないことから車高制御のすべてが行えなくなります。
それ以外に配管の詰まりやバルブユニットの故障、制御ユニットの破損といったものもありますが、これらのトラブルは車高に異常が出ることから査定ですぐにわかります。
この部分は故障が非常に多く、修理費用もかなり掛かりますので、減額も結構な金額となるでしょう。
違法改造ということで大減額、あるいは買取不能となる場合もあります。

Dどこで売れば高く売れる?

セルシオは残念ながら中古車としてももう終わっている車ですので、はっきり言って高級車としての売値を期待するのはやめた方がいいでしょう。

 

それでも最終モデルで状態がよいワンオーナーカーであれば、一般の買取店でそこそこの金額がつきますが、高額車両だからといって高級車を専門とする中古車販売店で査定を受けたとしても「元高級車」といった扱いを受けてしまうため、買取店より査定額が安くなってしまいますので、基本は一般の買取店で売却すると思っておいた方がいいでしょう。

 

ただ例外として初代モデルから2代目モデルの中盤ぐらいまでのモデルに限ってですが、VIPカードレスアップモデルやヤンキー車を扱っている中古車販売店で売るといい金額になる可能性があります。
こういった店舗は「ヤンキー車専門店」とか「VIPカードレスアップモデル買取ります」といったようなことは言わずに、ただ単に普通の中古車販売店として、またはおこがましくも「VIPカー専門店」などといった看板を出しているのでちょっとわかりにくく、店舗探しに苦労するかもしれません。
しかし、その中古車販売店で売っている中古車を見ればすぐにわかりますのでそれを目安に探すとよく、セルシオやクラウン、マジェスタ、アリスト、シーマ、マークII3兄弟といったかなり古い4ドアセダンモデル、それもブラックとかガンメタリックとか、紺色といったダーク系のボディカラーを持つものがたくさんあるところは十中八九、そういった車を好んで扱うところです。
そういったところであれば一般の買取店で買取不能になってしまったり、査定額が1万円以下となったものでも多少はいい金額になる可能性があります。

E実際の買取相場は?

セルシオは一番新しいモデルでも2006年式と2018年現在で10年以上も前に生産終了されている古いモデルです。
なので、いくらヤンキー系の需要があるからと言っても全体的な需要が少ないために買取店での買取金額は安くなってしまいます。

 

モデル別でみてみると1989年から1994年まで発売されていた初代モデル、1994年から2000年まで発売されていた2代目モデルはもうほとんど価値がありません。
買取金額も高くて10万円で初代モデルは平均で3万円ぐらいで少しでも状態が悪かったり故障箇所が見つかったりすると買取不能となります。
2代目モデルの平均も5万円程度とかなり安くなり、こちらも状態や走行距離、故障などによってはすぐに買取不能となります。
こういった金額で買い取られる事になるからこそ、免許取りたてのヤンキーの方や土建業の方で未成年者でも買うことが出来るぐらいの超破格な中古車販売価格がつけられるのでしょう。

 

まともな金額が付くのは2000年から2006年まで販売されていた最終モデルで、年式的に走行距離が10万キロオーバーとして想定した買取金額をみると2000年式で約5万円ぐらい、2001年式で約10万円ぐらい、2002年式で約20
万円ぐらい、2003年式で約50万円ぐらい、2004年式で約100万円ぐらい、2005年式で約110万円ぐらい、2006年式で約120万円ぐらいとなります。

 

新車の時は最上級パーソナルセダンモデルとして販売されていたセルシオもさすがに生産終了から10年以上が経った今ではどう頑張ってもたったこれだけの価値しかなくなってしまうわけです。
どうやらこの車は中古車としても終わっているようです。
買取店の査定を受けるときはちょっと間違えば廃車をすすめられることになるぐらい価値であることを理解したうえで臨む必要があるようです。

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