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フリードのよくある故障と修理費用を詳しく解説!

 

ホンダフリードのキャッチフレーズである「ちょうどいい」サイズ感を体感したいと、ホンダ・フリードの中古車購入を考えている方のなかには、いざ使ってみると故障が多く手間や維持費がかかるのでは…、と心配しているケースも多いようです。

 

そこで今回は、フリードのよくある故障事例と不具合が発生する予兆や修理費用などをお伝えし、併せてもしもの際の対処法や中古購入時のチェックポイントについて、できる限り分かりやすく知っていただこうと思います。

CVTからの異音発生

 

いまだに昔の人間は「オートマ」と言いますが、無段階変速と呼ばれるCVTと、従来のATでは構造からして根本的に違います。最も大きな違いは歯車の有無で、歯車ありのATは変速時の異音が大きめである反面、ディーゼルや大排気量の車両に適した変速方式です。

 

一方、歯車がなくプーリーやベルトの組み合わせで変速するCVTは、変速時の衝撃や異音が少なく、どちらかと言えば小排気量車向きであると言えます。

 

そして、フリードも初代からCVTを採用していますが、機密性を保つため回路内に満たされているCVTオイルに空気が混じることで異音が発生し、最悪CVTそのものが故障しかねないのです。

 

厄介なのが、不具合を引き起こすのが空気であるため、どこから混入したかを調べるのに一度CVTをASSYごと取り外し、結局丸ごと交換しなければなりません。当然費用は高額で、CVTオイルやスモールパーツ・工賃などを併せ「30万円以上」かかるのはザラです。

 

程度が良く安い中古ASSYが見つかる場合もありますが、修理後また同じような不具合が起こらないとも限らないため、走行距離や車両の状態によっては、乗り換えも視野に入れるべきでしょう。

 

 

ブレーキマスターシリンダからの液漏れ(リコール)

 

これはH30年5月に届けのあったリコール案件ですし、場所的に安全に大きく関わる不具合なので、もし少しでも思い当たる症状を感じた場合は、大至急ディーラーや行きつけの整備工場で点検を受けましょう。

 

該当箇所は制動装置いわゆる「ブレーキ」で、マスターシリンダーにおいて、セカンダリーカップの材質と形状が不適切なため、カップがリザーバータンクホースからブレーキ液中に溶け出す可能性があります。

 

そして、溶けだした液剤が走行中の熱で膨張・変形し、ブレーキ機構内のシーリング(漏れ止め)機能が低下。その結果ブレーキ作動によってブレーキオイルが漏れ、制動距離が伸びてしまう恐れがあるのです。

 

事故を誘発しかねない重大な不具合ですが、ディーラーに相談すれば対策済ASSYへ無償交換してくれます。また、対策済車両は運転席側ドア部分に、その旨ステッカーが添付されているので、中古車両を購入する際は忘れずにチェックしておきましょう。

電動パワーステアリング(EPS)の不具合

 

今やどの車にも付いているパワーステアリング、運転を楽にしてくれる便利機構ですがそれに慣れた今、急にパワステが効かなくなったら慌ててしまいますよね。

 

フリードにも電動パワステが採用されていますが、これが走行中原因不明の不具合を起こし、イキナリ警告灯がついてハンドルが重くなってしまうという、なんともおっかない不具合が多く報告されています。

 

多くの場合、エンジン再始動で何事もなかったように元へ戻るものの、改善しない時はECUの再調整や電動パワステのASSY交換をする必要があります。ただ、いずれのケースでもディーラーが無償で修理対応してくれるケースが多いようです。

 

シートベルトの作動不良

 

ごく初期、具体的にはH 28年9月30日〜11月5日に製造された6740台に限り、全席用シートベルトのプリテンショナの不具合で、シートベルトが正常に巻き取られないという症状が出ていたそうです。

 

対策として、全車両左右または片側の前席用シートベルトASSYを改善品に交換する措置がとられましたが、まだ交換されていない車体があるかもしれないので、中古車をチェックする際は見逃さないようにしましょう。

 

また、この件とは別に着けたシートベルトが外れなくなった、という案件も報告されています。これは単純にベルトの留め金部分の不具合が原因で、故障部品の新品交換で「3〜4千円程度」、中古を使えば数百円で直すことも可能です。

スマートキー電池交換後の不具合

 

車に近づいただけでドアロックの施錠・解錠を行ったり、エンジンを始動させたりすることができるスマートキー。便利ですが年数が経過すると電池切れを起こしてしまいます。

 

切れたら交換すればいいだけのこと、しかし交換後にイグニッションが回らないというトラブルをよく聞きます。原因は電池切れ間際の電力不足状態で、ドアロックなどを使用したことによる電気的誤作動。

 

簡単に言えば、電池の弱いスマートキーでは本当にそこにキーがあるか車が判断できず、念のためイグニッションが回らないようにする。電池交換してもその措置が解除できず、「スマートキーがそこにない」と車が判断してしまう、ということです。

 

この場合、電気系統に詳しい修理業者、またはディーラーで措置を解除してもらうしかありませんが、数千円と時間がかかってしまうので、スマートキーの電池は定期的に交換しましょう。

 

ただし、運転席側だけロック解除されないなどの場合には、ドアロック部分の故障である可能性もあります。このケースではキーではなくドアロック機構部分をASSY交換することになり、2〜3万円ほどの修理費用がかかります。

助手席側電動スライドドアが開かない

 

この事案はある一定の時期、セルフ型のガソリンスタンドからよく相談があり辟易していたものです。というのが、給油のためスタンドに寄ったが助手席側のスライドドアが開かなくなったというものです。

 

給油中にトイレを済ましたり、飲み物でも買おうとしたのか、後部座席のから降りようしてもドアが開かない、「うわ!故障だ!」と慌てて連絡がくるわけですが、実際のところ故障でも何でもない。

 

給油口が開いている状態の場合、助手席側スライドドアが開いてしまうと危険なため、ストッパーがかかって開かないように設計されている、ただそれだけのことなのですが、フリードの大きすぎないサイズ感が引き起こした不具合と言えるでしょう。

 

ちなみに、給油前はもちろん給油後にしっかり給油口を閉めていない場合でも、同様の原因により出先でスライドドアが開かない!、なんて事態になるのであしからず…。

 

フリードが壊れない!故障が少ない!とのSNSの声を調べてみた

 

 

 

 

〜まとめ〜フリードは壊れにくい!

 

今回紹介したフリードは、生産開始から12年近く経過した今でも、エンジンや動力伝達系統に関するさほど大きな不具合、リコールなどは報告されていません。

 

 

「さすがは走りのホンダ」と言いたいところですが、シートベルトや電動スライドドアの件など、内装・外装関係にイマイチ気配りが足りないことも、ホンダらしいと言えばらしい特徴と言えます。

 

いずれにせよ、今回紹介したよくある故障事案を踏まえ車体をしっかりチェックすれば、そろそろお手頃価格になってきたフリードを中古購入する際、「ちょうどいい自分好みのフリード」を手に入れることができるでしょう。